今朝はとうとう里にも雪が降った。
幸い薄っすら地面を覆った程度で陽が射してくると直ぐに融けた。
今年は蟷螂の卵が高い位置にあるので雪が多そうだ・・・とラヂオで言っていた。

昨日は日々の生活の中での言うに言えない苛立ちを覚えるような
くすんで薄汚れた想いが胃の腑の辺りに溜まってきて少しばかり溢れ出て
『ぬぅがあぁぁぁあぁあああ~~~~~~~~』と叫びだしたくなり
どうにもこうにも居ても立ってもいられなくなったので
いくつかある心のふるさととも言える場所へ向かった。

                  落葉して陽が入るようになった林道を登って行くと
                  

日陰にはところどころ薄っすらと雪が残っている。
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頂上近くの広場までもう少し・・・
北側の陽の入らない場所にはしっかりと雪が残っている。
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                   広場に着くと車もなく師走の穏やかな柔らかい陽射しが出迎えてくれた。
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車を停め急勾配の坂を憤りと共に駆け上がっていく。
落ち葉がかさかさと心地よい。
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             悪態をつき『んにゃろ~~!くそったれー!』
             叫びながら坂を上りきり少し平坦になったあたりで立ち止まる。
             木立の奥には中央アルプスの一端が少し吹雪いて見える。
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             『はぁ!はぁ!』気持ち同様、呼吸も荒れている。
険峻で厳しい西のお山や隣の峰々に更に
『○○のバカやろーーーーー!』『くそったれー!』『○×〆!#ヾ★』
と、どす黒く、くすんだ想いを吐き出すといくらか気持ちも落ち着いてきた。

               
               山の神々や八百万の神々にご挨拶と
               つまらぬものを吐き出しに来た事を侘びつつ祈る
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白樺の木肌の白と師走の澄んだ空の青のコントラストが美しい。
徐々に清々しく気持ちも澄んでくる。
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眼下の頂の向こうに人の住む場所が見える。
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5年前のあの夏の日、あの時もこの山に救われた。
叫びだしたくなるような日々に居たたまれなくなってこの山に登った。
己に自信が満ち溢れていた時の証があった。
時を経てもなお、さして変わらぬ風景に自然の時の流れの大らかさと
それに比べたら人の一生など取るに足らぬほんの一瞬にも満たない
時間にすぎぬものと悟った。

下りの道すがら『生きろ!!』・・・ずしいぃん!と心に言葉が降りてきた。
樹々の奥の薄暗がりのあちらこちらから叱咤激励されている気がした。
あの時も眼下の景色を見ていたが不思議と己がちっぽけだとは思わなかった。
己も自然の一部だと思ったからだ。

人は先が見えない事に『いつまでこの状態が続くんだろう・・・?』
『この先どうなるんだろう・・・?と苛立ちや不安を覚え
己で勝手に想像して更に不安感を増す。
まだ何も起こっていないのに・・・。

でもこの世に先の見える事なんてあるのだろうか?
本当は一秒先の事も判らないのに・・・。

そんな事を回想し考えつつ陽だまりと落ち葉の坂を再び駆け下りる。

不意に自分以外の哺乳類が視界に飛び込んできた。
驚いて立ち止まる。
そいつも突然駆け下りてきた動物に驚いて一瞬立ち止まり、
きびすを返して坂を下っていった。

・・・下の巻へ続く
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