M川探訪記【破壊と再生】 二之巻
約二週間ぶりの更新となってしまいました
ずっと書きたかったけど、なかなか書けずにいた
M川探訪記【破壊と再生】二之巻
あれから二十日余りも過ぎ今はもっと色づいている事でしょう・・・。
それでは始めさせていただきます。
駐車場から渓流へ下りてしばらくあたりを散策したあと
身支度を整える。少し肌寒い。
ボロボロになったヤッケを羽織りペコスブーツから長靴に履き替えて
腰道具を腰に巻きつける。
今まで此処で熊を見た事はないが今年は異常なくらい熊が
人里に出ているようなので(もっとも此処は人里ではないが・・・)
用心の為、バールと小さなバチヅル(画像の一番左端のツルハシ)を
打ち鳴らしながら歩く事にする。

全くもって珍妙ないでたちで車止めのゲートをすり抜ける。

ゲートからすぐ右に折れ橋の上から地名の由来にもなっている
急カーブの流れを見下ろす。

右手の下流側もいつもとさほど変らない感じがしたのだが、
(と言ってもそう頻繁に訪れているわけではないが・・・)

再び左手の上流側に目をやれば本当に大きく曲がっているあたりは
流れの本流が変っていた。

垂直に切り立つ岩肌は以前と変らず

あの蜂の巣もそのまま残っていた。

2年前、42歳の誕生日に紫親父がロッドを降っていたあたりも眼下に見える。

たかだか二年の間に変らないようでいていろんな事が変っている・・・
事をあらためて想った。
見上げると近くの頂は雲に隠れていた。

前を歩く友の姿もなく一人、バールを腰に吊る下げたバチヅルに
『キンっ!キンッ!』と打ちつけながら歩いていく。

巨人も今日は雲間に隠れていて、なかなか顔を現さない。

土砂が押し出された痕のある辺りで振り向けば
やはり頂は霞みの中だった。

後半へ続くよ
ふと眼下の渓流の脇を見やると、何となく懐かしいような見覚えのある姿が目に入った。

斜面を下り大蛇がのたうつ様な苔むした倒木の脇をむき出しの根を踏まぬよう
慎重に渓流へ下りる。

2年前と殆ど変らぬ懐かしい姿が其処にはあった。
古い友人に突然ばったり出会えたような嬉しさと懐かしさが込み上げ
いつしか一人ほくそえんでいた。

振り返ると視線の先には渓の流れこそ少しばかり変ったものの
大局は少しも変らぬやはり懐かしい姿があった。

見上げるとオーバーハングした岩肌の上の樹々は少し霞んでいた・・・。

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