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               この巨人の顔にも見える岩山を眺めていると
               再び2年前の秋の一日を想い出した。

―回想―  【2年前・再び歩き始めた年】

太古の昔から気の遠くなるような年月を
この場所で見守ってきた老人のような大岩の
あごの下にぽっかり空いた洞窟に先回りして
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          押し潰されるような上からの圧迫感を感じながら
          ひんやりとした洞穴の中で夢中でロッドを振る
          遠くの友の姿と渓谷と呼ぶに相応しい景色をカメラに収める。
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出会って2年にも満たない二人が、こうして共にこの場所に居る事も
思えば不思議な縁(えにし)だ。

家ほどもある大岩を乗り越え
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           『びろうど』のような深みの色の淵を上から覗き込む。
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振り返ると別の顔をした老人が静かに見ていた・・・。
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―現在―  【歩いているのか、留まっているのか?】
そういえば、あそこが『巫女淵』と知ったのは帰りのこの道の看板を見てのことだ。
あの時はうろ覚えの巫女淵の伝説を紫親父に語った。

再び先を行く紫親父に小走りで近づく。
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      かと思えばオーバーハングして覆いかぶさるような
      右手の岩にしがみつくように生える木々や草花に
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目を奪われまた立ち止まる。
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友とのこんな距離感がたまらなく心地よいのだ。

再び追いつくと今度は盛んに湧き出る岩清水に感動してまた立ち止まる。
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           何処をどう通って・・・
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                   どの位の時間をかけて・・・  
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此処に湧きいずるのか・・・
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      『そんな事は取るに足らん事だよ』とでも言いたげな青い空だ。
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先行していた紫親父が水飲み用の樋がある処で
珍しく画像をカメラに収めていた。
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巫女淵の霊泉『延命水』と丸太を半分にした看板に書いてある。
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紫親父が空になっていた500mlのペットボトルに水を詰めると
たちまち容器の外が水滴で白く曇るのを見て驚きながら喜んでいた。

直接、水の出ている処に口を近づけて飲んでみると
とても冷たく甘いような気がした。甘露水とはこういうものだろう。
おれもペットボトルに詰めた。


いつか寿命が尽きる時おれはもう充分なので延命なぞしたくもないが、
紫親父は産まれてくる子としほの為にも少しでも寿命を
延ばした方が好いので帰りにバックに入っている2ℓ×2本の
『南アルプスの天然水』を飲めるだけ飲んで
飲めなければ捨てて代わりにお土産に詰めていく事にした。

しかし、なんで買ってきた『南アルプスの天然水』を飲み干して
また南アルプスの天然水を詰めるのか・・・
考えるとおかしなものである。
まぁ、こちらの天然水の方がずっと価値があると思うけど・・・。

そんな人のつまらぬ思惑など塵ほども気にせぬように
渓の水は変わらず流れてゆく・・・。
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見上げるとそこにも垂直に切り立った岩肌が覆いかぶさっていた。
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              もう抜けてしまっているのか判らないが
              此処にも蜂の巣があった。
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此処が気に入ったのか紫親父はしばらく留まっていた。
今度はおれが先行する。
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            すぐ先の横手の斜面には苔むした岩肌を滑り落ちる
            小さな沢が流れていた。
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そうこうしているうちに、追いついた紫親父と肩を並べて歩く。
樹々の間を吹き抜ける風がすこぶる心地よい。
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      前方の右手の斜面に樹間から古代の遺跡のように苔むした
      "もの"が見えてきた。
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           ヒトのつくりしものとて時を経れば、やはり馴染んでいくのだ。
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コンクリートだって元は自然から頂いたものなのだ。
おれは何処かの元県知事みたいに闇雲に毛嫌いする必要はないと思っている。

そんなような事を話しながら、しばらく歩いて行くと
二人のむさ苦しいおっさんの穢れが流され、
心洗われる場所に出合った・・・
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