いやぁ、朝から激しい雨でございます
そういやぁ、今日って休日なのねぇ
外の仕事は無理なんで昨日の続き書いておきますわ
んじゃ、始めます

現状の情けなさにおれは軽く凹んでいた。
それでも支度をして紫親父の車に荷物を積み込み
途中のスーパーで夕飯やら明日の食料やらを買っていくことになった。

おっさん二人がスーパーで買い物をするというのは
傍から見るときっと滑稽で気色悪い感じがしたことだろう
あぁだ、こうだ言いながらの買い物も終わったので
目的地のM川上流の車止めの下の駐車場へ向かう。
DCP_2632-1.jpg

※画像は3年前のものです。

ダム湖を過ぎドーナツ饅頭を買った集落のはずれにある林道の入り口の
バリケードと工事看板の前で紫親父が車を一旦停める。

『なんか看板が増えてへんかぁ?』
『う~ん、こんなもんじゃねぇのぉ?』

工事看板の"土砂崩れの為・・・"と言う文字と
今にも降り出しそうな星も月も見えない真っ暗な空と
先に続く漆黒の闇に何となく不安を覚えながらも
バリケードの切れ間から林道へ再び車を走らせた。

しばらく行くと道路の谷側のがけが崩れ仮補修してバリケードで
囲ってあるある処を通り過ぎた。
どちらからともなく
『なんかやばそうだね』
『雨も続いてるし、最近下見もしてないし・・・』
この先にある岩を斬り通した落石の多い場所が脳裏に浮かんだ。

おっさん2人は完全にびびっていた

引き返して林道の入り口の少し下にある駐車場で寝ることに意見が一致した。
Uターンして今来た道を戻り駐車場へ車を停める。
『おっさん2人で狭い車の中で寝るのは、なんかいまいちだねぇ~』
などと何となくほっとしたおれは軽口をたたいた。

どうせここで寝るのなら携帯の電波が届くところにしようと
更に戻って一つ目の集落を通り過ぎた橋の脇の
オレンジ色のナトリウム灯の下の広場へ車を停め、
遅い夕食を取ることにした。

橋の袂の歩道に座り紫親父がおごってくれた
『その他の雑種②』のプルトップを開けぐいっと呑み、
セブンイレブンの蕎麦を食べると、
何だかようやく無性に嬉しくて可笑しくなってきた。
ひとりで笑っていると『何をわらってんねや?』
と紫親父が半分怪訝そうに半分笑いながら尋ねた。
『いや、なんか気持ちいいしさ・・・』と曖昧に答える。
すぐ後ろの山で鹿が警戒の鳴き声を盛んにあげていた。

ひとしきり飯を食いながら歓談し紫親父は寝る準備をしに
車の中へ入った。
ポツポツとほんの少しだけ雨が降り出した。

心地よさに眠る気にもなれず、しばらく橋の上から川の流れを見たり
鹿が鳴いていた森の奥を伺ったりとうろうろしていたが
昼間の疲れと酔いも手伝って少し眠気がやってきた。

車の中へ入ると紫親父はシートを倒し寝る体勢になっていた。
おれもシートを倒し寝ようとしたのだが、どうにも暑いので
『ちょっと窓開けるんでエンジンかけて』と言うと
『虫が入ってくるやんかぁ』
『外は涼しいから虫なんかいねぇよ』
あぁだ、こぉだ、と、ひと悶着あって
結局うちへ戻る事になった。
たははは

紫親父としては、あのまま奥の駐車場へ行っていれば
そのままでも良かったが、ここまで戻っているなら
ちゃんと寝たかったようだ。それはおれも同じ事だ。
それと気も使っての事だった。
それに紫親父は"しほ"が居ないので何となく心もとないと言っていた。

そんな気持ちはおれにもよく判る。
かみさんと一緒に何処かへ行く時にはそんな事は感じないのだが・・・。

以前も友人とツーリングに行った時など、
無性に帰りたくなった事が何度もある。
実際に夜中に帰ってきたこともあった。
偉そうな事を言っていても所詮男など、この程度のもので
女の人には敵わないのである

それに紫親父としては、おれの状況や立場を考えて
色々気を使ってくれていたのだ。
何にせよ気ぃ使いしいなのだ。
はいはい、おれが悪いですよたははは。
あじがとね

そんなわけでかみさんに『これから戻る』と電話して
へたれ親父二人は一旦家へ戻った。

とにかくいろんな意味で夜の山はおっかない。
以前に一人でキャンプしたときも、おっかないので酒を呑んで
早々に寝ることにした。
"へたれ"と言われようが何だろうが、そんなところで
見栄を張る歳でもないし無理する必要もないのだ。

家で軽く呑みなおし横になった紫親父はいつしか寝入っていた。
横になってテレビを見ていたおれも安堵感と疲れから
いつしか眠りに落ちていった・・・。
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