雨水前日 三之巻
少しずつ後に下がる車体

ブレーキを軽く踏めばかえって滑りそのままずるずると
橋の方へ引き寄せられそうだ


そのまま落ちる事は無いにせよ後輪を落とせば
厄介な事になりそうだ

ギアをバックに入れ止まりそうになるエンジンを
半クラにしたりしながらそろそろと後ろに下がる

慎重にそろそろとハンドルを切り、ようやく橋を渡り
少し広くなった道脇の枯葉の上へ車を停めた

あぶねぇ、あぶねぇ

軽虎のタイヤはいちいち履き替えるのもめんどくさいし
経済的な理由もあって通年でこのタイヤを履いている。

四駆にしてしまえば、ほぼ支障は無いのだが
さすがに凍った急勾配の林道では歯が立たない。
もっとも仮にスタッドレスでもおそらくこの凍った坂を登るのは、
それ程容易にはいかない事だろう。
ほっとしながら車を降り、今、登ろうととした坂を歩いてみると
注意しながら歩かなければ確実に転ぶほどツルツルに凍っている。

それでもいくらか陽のあたる橋の上は歩くと
『ぐぐっ、ここここっ』とくぐもった氷の割れる音がした。
割れ目からはコンクリート舗装の林道が顔をのぞかせていた。

それからふかふかの腐葉土の陽の当たる斜面へ登り、
目を閉じ身体中に既に春の陽をうけ深くゆっくりと呼吸をした。
だんだんと自分と周りとが曖昧になっていく感じがする。
『ぷんっ』と鼻先に獣の匂いが飛び込んでくる。
四之巻へ続く・・・・
コメント
あぶないところでしたね
こじぞうさんの写真は溶けて汚れだした雪もきれいですね。私はデジカメでも失敗するので家族まかせです。
「魂」ようやく入手しました。番組が終わったのにムック本3冊、マジレンジャー本と一緒に平積みしてありました。設定を読みながら、響鬼は引き出しの深い物語なんだなあと思いました。吉野王朝とか日本史や古典好きの人が見ても、トレジャーハンター好きの人が見ても異質なものがぶつかりあってるから初々しくて魅力的なんですね。
カブトを見出してから、辛かった30話以降も製作側は特撮番組の枠を超えて、できるだけがんばってくれていたのかな、と思えるようになってきました。でもやっぱり惜しいです。いろいろと。(女子フィギィアを見ながら)
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いつもコメントありがとうございます
若い頃は雪道でさんざん痛い目にあったので
無理は禁物、と思いながらちょびっと無理して
危ない思いをしてしまいました
『魂』良いですね
田舎なんでまだ他の本を書店で見てません
『カブト』は寝坊して見なかったり・・・
やはり『響鬼』だからこそ、おれは熱くはまったのだと思います。
またきっと見られる日が来ますよ